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 | 2020.02.11

住み始めてから解ること

「今週末は年に一度の構造見学会」

今週末は、太田市にて構造見学会を開催します。

お陰様で、正しい家づくりを真剣にお考えの方々にご予約を頂いております。

完成した家が良く見えるのは当たり前です。
それすら無かったら、誰にも見向かれないと思います。

なので、殆どの住宅会社や見栄えや装備で差をつけようと頑張ります。
流行りのデザインや機械を沢山付けたがります。

しかし、そのような家は10年も経つと一気に古臭い家になります。

失礼ですが、10年経った大手ハウスメーカーやローコスト住宅メーカーの家を見れば実感されると思います。
それよりも問題なのは、住んでから色々な事が解ってくることです。
それは、住み心地です。

住み心地は、キッチンや洗面台や外壁の塗替えとは違って、改善するのは物凄く難しいです。

建て終わった後に本気で住み心地を改善するとしたら、窓や断熱気密だけでなく、基礎の構造や間取りまで変えないと根本的な改善は出来ません。

なので、断熱気密リフォームは普及しません。

内窓を付けるとか、床暖房を付けるとか、その位で終わってしまっています。

この方法でも多少の改善はしますが、他の問題も起こります。

それは、窓の結露は止まりますが、代わりに他の部分で結露してしまう可能性もあるからです。

またリフォームした部屋と他の部屋の温度差が開いてしまうので、余計に寒く感じる事もあります。

また、新築よりも30%安く出来るという大規模リフォームもあります。
こちらの方法ですと、省エネ基準並みにはなりますが、かけた金額の割には住み心地が改善されているようには感じられません。

しかし、見た目は物凄くカッコ良くはなります。

一番の対策は、最初から正しい家を作ることです。

その為には、完成した綺麗なモデルばかり見るのではなく、工事中の家を見て、体感するのが一番だと考えます。

仮に、住み心地が悪くても若い頃はなんとかなるかも知れませんが、歳を取るとキツクなります。

その時になって、断熱気密リフォームをしようとしても、なかなか難しいのが現実です。

くれぐれもお気を付け下さい。