今回は全館空調について
解説をします。
2019年から全館空調の家が
かなりメジャーになってきて
普及する傾向が見えています。
全館空調と言ってもいろいろあります。
たとえば画像の左の家。
天井断熱と床断熱、
赤いところが断熱材のラインです。
床は空気が通っています。
こういう家で全館空調をすると、
屋根裏にエアコンをつけて
ダクトをつけて、
ダクトから暖かい空気なり
冷たい空気を噴射させます。
こうやって全館を空調する
というシステムがあります。
もう一方は、
当社が採用している工法(画像右)です。
屋根断熱と基礎断熱、
赤いラインで断熱をとって
床下にエアコンをつけて吹いてあげます。
また2階の屋根裏にも
エアコンをつけて吹いてあげます。
こういう二つの方法があります。
どちらの方法がいいのかは別として、
画像左の工法でやった場合に気になるのは
床下に冷気を通してしまうところです。
パイプから吹いても
1階の床面が暖かくなりづらい。
暖かい空気というのは軽いので、
上に上がってしまう傾向があります。
この状態でエアコンを分配すると
暖かい空気は出ますが、
床面はどうしても寒くなってしまいます。
私は後者の方が良いと思うのは、
床下に暖かい空気を吹いて床下を
温めながら家の中に持っていくところです。
「頭寒足熱」と言って、
人間は足元が頭よりも2℃くらい暖かい方が
心地良いと感じる性質があります。
その理屈に基づくと
暖かい空気は上に上がりますから
なるべく低い場所に機械をセットして
足元を温めてあげるというのが
理にかなっていると思います。
あと冷房に関してはこの方法ですと
2階の一番高い位置の天井裏に
エアコンをセットして、冷たい空気を
シャワーのように降り注ぎます。
冷たい空気は暖かい空気の逆で
下に下がる傾向があるので、
一番高い位置において冷気を下げます。
夏場は1階よりも2階の方が暑くなります。
だから2階を冷やしてあげます。
2階で寝るケースが多いので、
夜も寝やすくなります。
冷房に関していえばそれほど
違いはないと思いますが、
暖房に関してはかなり考え方が違います。
同じ全館空調でも違いがある、
ということを覚えておいてください。