こちらの家は駅前の東西に長細い敷地に建っている事もあり、
更に、周囲を2階建ての家に囲まれていますので、冬の日射取得は厳しい条件です。
ですので、このような条件ですと、
全ての窓をトリプルガラスにしてUa値を下げようとする設計になりやすい様に感じます。
確かに、それも間違えではありませんが、より快適な家をする為には、
Ua値を下げ過ぎない方法もあったりします。
ここは先日に配信したYouTubeでも解説したかと思っていますので、
ご存知の方も多いかも知れませんね。
写真を見ると解りますが、3月になると太陽高度も上がってきますので、
冬には難しかった日射取得も可能となります。
そもそも日射取得は冬だけに行う物ではありません。
春でも秋でも必要ですし、夏でも必要です。
ただし、多すぎる夏の日射取得は問題がありますので、バランスが必要になります。
家づくりも食生活も飲酒量も人生も、全てバランスが大事ですが、家づくりも同じです。
特化すればするほど、バランスが崩れます。
Ua値や空調計画(全館空調+1種換気など)に特化した家は、
うまく行く場合もありますが、うまく行かない場合もありますので注意が必要です。