ブドウ畑だった151坪の土地での家づくりです。敷地も広く日当たりも全く問題ありませんでした。外構工事も含めてご相談を頂き、庭には私オススメの焚き火コーナーも取り入れて頂きました。
延床面積49坪ですので、空調計画も難しくなります。そこで、冬は日射取得を最大限に利用する事で対応します。日射取得が出来ない時には床下エアコンを活用します。夏は日射遮蔽+屋根裏エアコンを活用します。それぞれに使用しているエアコンは1台ですので、ランニングコストやメンテナンスコストも掛かりづらくなります。
造作工事を行う理由として挙げられるのが、別途で家具を購入するよりも安いと言われる方が多いです。また、デザインや色合いを統一できる事と、高さや幅等も含めて自由に製作できる点を挙げる方も多いです。こちらのお家は木とタイルを組み合わせた仕上げを行いましたが、年十年経っても古びない仕上げになるはずです。ここは新建材を使い流行りのデザインで仕上げた内装とは全く異なるはずです。
洗面台は3カ所ありますが、造作と既製品を上手に使い分けています。お客様用は造作とし統一感を図っています。バックヤードにある洗面台は実用性を考えています。造作と既製品は、それぞれに良い所もありますので、使い分けるのも良いと言えます。
収納スペースは4カ所あります。玄関土間収納・食品庫・1階及び2階WICの4カ所です。それぞれに収納する物を決め、棚の奥行きや高さを決めます。WICはなるべく沢山の収納が出来るようにパイプの高さ等を決めます。
また、全ての収納に共通するのは、扉を付けずオープンにしている所です。扉を付けない事で匂いも湿気も籠らなくなりますし、綺麗に収納するようになります。
内付加断熱を施した防音室です。趣味の楽器の保存や演奏等に使います。内付加断熱を行った理由は吸音効果を高める為です。一般的な防音工事は遮音性が高くなりがちですが、楽器の演奏には適さない場合もあります。また、付加断熱を行う事で温度が一定になりやすくなりますので楽器の保存にも良い事になります。また、熱損失や音漏れし難い程度の窓を付け、お隣さん緑を見られるようにしました。
屋外に屋根と壁のある物置を付けました。物置内部には棚も付いています。壁仕上げを木にしていますので、後で棚を付けたりカスタマイズできます。カーポートの屋根のお陰で雨が降っても物置内に雨水が入り難くなっています。