今回は「窓」について解説します。
窓には「U値」という値があります。
U値を専門用語で言うと「熱貫流率」。
熱の伝わりやすさを表す数値です。
U値が低ければ低いほど熱が伝わりにくいので、
例えば部屋から外に熱が逃げにくい
という値だと思ってください。
まずU値6.5というのは、
昔のアルミサッシ、ガラスが1枚のものです。
U値4.7がアルミサッシのペアガラス。
2枚ガラスのサッシです。
U値2.3がアルミ樹脂です。
家の外側がアルミで、内側が樹脂になっている
ペアのサッシです。
U値1.5とU値1.0はオール樹脂サッシと言って、
アルミを使っていないサッシです。
ペアの場合はU値1.5、
トリプルガラス場合はU値1.0という数字になります。
これはあくまでもざっくりとした数値で、
窓の大きさや形によっても変わりますが、
目安として覚えておいてください。
例えば一番高いトリプルサッシだとU値1.0、
今はもう販売はしていませんが、
昔の家なんかについているサッシだとU値6.5です。
要は、6.5倍もの熱が
逃げていってしまうということです。
今の住宅で一番メジャーなサッシは、
アルミ樹脂のサッシです。
外がアルミで中が樹脂のペアガラスです。
このサッシでも、
トリプルガラスと比べると
2.3倍の熱が逃げていってしまいます。
すごいことだと思います。
窓から出入りする熱の量は、
夏と冬で微妙に違いますが、
だいたい全体の60〜70%を
占めていると言われています。
要は半分以上の熱が、
窓から逃げてしまっています。
そうなると、
これだけの熱が漏れてしまうのを
防止していかないと、
仮にいくら断熱材を一生懸命いれたとしても、
半分以下しか効果がないということになります。
そう考えると、どういうサッシを選べば
夏涼しくて冬暖かい家ができるのか
わかると思います。
窓は重要だということを
覚えておいてください。