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ホーム > ブログ > YouTube > ①オリジナル住宅なのに他県のHPに載っていた問題②トップページよりもブログが正しい③良い物は常に変化し続けている④発泡ウレタンは有毒ガスが出るのか?⑤壁の中に空気を流すのはどうか?
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 | 2023.11.25

①オリジナル住宅なのに他県のHPに載っていた問題②トップページよりもブログが正しい③良い物は常に変化し続けている④発泡ウレタンは有毒ガスが出るのか?⑤壁の中に空気を流すのはどうか?

今回は質問コーナーです。

▼注文住宅だと思ったら建売住宅だった
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/chumon_tateuri_jyutaku/

この動画は案外ウケて感想も来ました。今、東京の大手の建売住宅メーカーさんも厳しいんでしょうね。自転車操業のようなビジネスですから、止まったら終わりなので、建売住宅を建て続けるという柱の他に、地元の住宅会社さん、現場監督も設計士もいない社長さんと事務員さんがセブンイレブンみたいな店舗でやってるところに、大手メーカーさんの1000パターンもあるような間取りをお客さんに選んでもらえれば、うちが全部作りますというようなフランチャイズと変わらないようなことをやっていたりする。

そこでコメントをいただきました。

「地元でもこういうサービス使ってるんだろうなーと思う会社はあります。施工事例を載せてるけど、他府県の会社のHPでも全く同じ家を見ました。」

これはGoogleレンズで画像検索したら一発でわかっちゃうんだけど、群馬県にもあります。私も知ってる会社で、ホームページに載ってる家がデザイナーズのカッコいい家で、外構も全部やってあってすごいんです。ただこんな家があったかな?と思ったら、案の定、その画像を使っている会社が全国にいっぱいいるという話でした。Googleレンズで検索するという方法もあるんだけど、もっとわかりやすい方法は、その会社にブログがあったらブログを見ていく。ただ今工事中という家があったとしたら、その家のデザインとこっちに載ってるデザインが全く違ったりする。一発でバレちゃうから、どうせやるなら、そこもちょっと気にしてねと思います。バカにしてるわけじゃないけど、こういうのに騙される人は一定数いるんでしょうね。気をつけてください。

あとはプロとして恥ずかしくないのかなと思います。プロだったら、そういう家がカッコいいと思って俺も作ってみたいなと思ったら、作るための勉強をしたり、設計を学んだりするのが本当のプロとしての仕事であると思うんです。それを手っ取り早くホームページマーケティングデザイナーみたいな方に頼んで使い回しの画像を貼りまくってお洒落なキャッチコピーを書いてもらって契約ができて金になればいいというのはカッコ悪いし、お客さんをバカにしている感じが個人的にはしちゃいます。

この動画については「住宅のEMSですね」というコメントもいただきました。EMSというのは外注のことなので、おっしゃる通り製造サービスです。

「なんか魂が入らないというか違和感を感じます。自分の家は親父が建てて築60年超ですが、材料はいいです。途中、手を入れてきましたので、現在の建築基準法だと難しいかと思うけど、魂が入ってる。」というコメントです。

本当にそうですよね。魂が入ってるかどうかは別に目に見えるものじゃないし、付加価値じゃないかもしれないけど、そういう感覚というのはものづくりにおいて大事だと思います。こだわりという感じかな。自分なりの気持ちとか、もっと言うと曲がったことはできないとか、あとはさっき言ったカッコ悪いとか、こういうのは何に対しても当てはまる。そうやってこだわりを持ってやらないといいものはできないと思うし、長続きしません。

他にも「何を信じていいかわからなくなりそうです」という、ものすごく悲しいコメントがありました。でも本当にそうだよね。社長さんが熱弁を振るって魂を得たようなことを言ってたのに、実際はEMSサービスだったらどうでしょうか。でもこの辺もわかると思います。その会社の情報の発信の仕方とか、あとは現場に行ってみて職人さんと話すというのが一番わかりやすいと思います。職人さんの熱意とか仕事に対する気持ちとか、もっと言うと、ちょっとおかしな人がいたとしても、目つきとかで熱意や気持ちを感じてもらった方がわかりやすいと思います。いいことは誰でも言える。ただ現場は本当に正直というのが私の考え方です。

次は以下の動画です。

▼【注意喚起】発泡ウレタンは防湿シートが絶対に必要
https://www.kosodate-sekkei.co.jp/blog/uretan_sheet_hitsuyou/

これに対してもいろんなコメントがあって、なぜあなたはそう言うんですか?(壁の)中で結露した例があるんでしょうか?そんなの見たことがありませんなどと言われましたが、いろんな考え方があるし、あくまでも壁内結露をするケース・しないケースがある。実際に私はしてるところを見たことはあるけど、世の中に知られていないケースもあるでしょう。それはその人の使い方にもよるから全くわからない。ただ理屈としてはこういう風になりやすいし、家を建てた後では対策ができないから、やっといた方がいいんじゃないですか?というのが私の提案です。

それから発泡ウレタンについて、火災の際に有毒ガスを発生する可能性についての質問がありますが、発泡ウレタンは一般的には防火性が高い材料とされています。ただし、発泡ウレタンが燃えると一部の有毒ガスを発生することがあります。具体的には、一酸化炭素(CO)や二酸化炭素(CO2)などが発生する可能性があります。これらのガスは高濃度で吸引すると有害となることがありますが、通常の住宅火災では換気が行われるため、有害ガスの濃度が高くなることは少ないです。また、発泡ウレタンには自己鎮火作用があるため、火災が発生しても燃え広がりにくい性質があります。

リフォームなどで間取りを変える場合に発泡ウレタンを取り除くことは、技術的には可能ですが、実際には非常に難しい作業となります。発泡ウレタンはしっかりと壁に付着しており、取り外すには専門的な知識や道具が必要です。特に高密度の発泡ウレタンは非常に頑固に付着するため、取り外しは難しいです。そのため、一般的なリフォームでは発泡ウレタンを取り除くことは少なく、新しい断熱材を上から施工することが一般的です。

発泡ウレタンを使用する際には、防火性を考慮する必要があります。外側には耐火性のある材料やパネルを使用することで、火災時に発泡ウレタンの燃焼を防ぐことができます。吉野石膏などが提供する耐火性のあるパネルは、防火性を高めるために使用されることがあります。また、外壁のメンテナンスや定期的な塗装なども重要です。家の劣化を防ぐためには、定期的な保守・メンテナンスが欠かせません。

こういう考え方なので、何にもせずに新品のままずっといくことはなかなか難しいことです。こういうところは家の難しさじゃないかなという感じはします。それを考えて我々なんかも家を作る義務があるということです。

あとは”air断” についての質問が来ています。ざっくり言うと、”air断” にする必要性はあまりないかなと、個人的には思います。面白い、変わったことをやるなという感じはしますけど、何でこれじゃなきゃいけないのかなと思うところが1つあります。

壁の中にファンで空気を流して、空気のバリアを作って、お店に入る時にエアーがピューッと吹いて虫が入らないようにするじゃないですか。夏なんかになると、あれを家の壁の中にやっている感じかな。それで空気を流すことによって断熱をしたり湿気を飛ばしたりするんでしょうけど、それをずっと機械でやるというのもなかなか大変だと思います。お金もかかるし、機械が止まっちゃった瞬間、バリアがなくなっちゃうようなものだから。それよりも単純に断熱材をちゃんと入れたり、日射取得をやったり、空調計画をちゃんとやったりした方がシンプルだし、結果もわかりやすいじゃないですか。あとは電力も使わないわけだから、そういう方がいいんじゃないかなと思います。